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2024
- September
- 26
サステナ
ビリティ
令和6年度 水道水源林「フソウの森」活動 ~間伐作業を実施しました~
株式会社フソウは、9月18日(水)恵まれた天候の中、山梨県甲州市の「フソウの森」にて、人材育成の一環として水源地の理解を深めることを目的に間伐作業を行いました。
フソウは、東京都水道局と締結した「東京水道~企業の森(ネーミングライツ)」協定に基づき、多摩川上流域の「フソウの森」と名付けたエリア(2.77ha)を含む水道水源林で森づくりを行っています。本協定は、水道水源林の保全・育成を目的とする水資源を守る取り組みの一つです。
この日は、新卒入社1・2年目の社員を中心に計14人が参加し、3班に分かれて東京都森林組合の方々にご指導いただきながら間伐作業に取り組みました。
「フソウの森」での間伐作業
間伐とは、成⻑の悪い⽊を間引くことです。間伐作業によって森に光が入り、草や低い木が成長することはもちろん、残った木は太く大きく育ちます。長い年月を必要とする森づくりには欠かせない工程の一つです。間伐作業では、始めに木を倒す方向を決めて、倒したい木の上部にロープを張りました。この作業は簡単そうに見えてとても難しく、木の表皮にロープが引っかかり、思うようにロープを高所に上げることができませんでした。
続いて、ノコギリを用いて受け口と追い口、ツルという木を倒す上での基本要素を作りました。倒す方向から斜めに切る受け口と、倒す方向へ受け口の反対から水平に切る追い口に高さの差を出し、ツルを作ることで、蝶番の役割を持ち、安全に木を倒すことができます。受け口を作る工程で、私たちの班は、幹を斜めに切る際に思い通りに切ることができなかったため、途中で角度と方向が変わってしまい切り口が合わず、ここでも的確に作業することの難しさを実感しました。
最後に、倒した木の枝を切り、斜面に対して横に伏せることで、土砂が流出するのを防ぐ天然の土留めとしました。そのほか、間伐材の端材を輪切りにしてコースターを作りました。
小河内ダム(奥多摩湖)の見学
間伐作業後、東京都奥多摩町の小河内ダム(奥多摩湖)を訪れました。多摩川上流域を水源とする集水域は、私たちが活動する「フソウの森」を含む、東京都奥多摩町ならびに山梨県丹波山村、小菅村および甲州市の4市町村にまたがります。貯えられた水は水力発電に使われたのちに多摩川に放流され、水道原水として取水されます。多摩川へは夏期は温度の低い水を送らないようにし、魚の生育環境などに影響がないよう配慮されていることも学びました。
今回の活動で、水道水源林の間伐作業や、小河内ダムの管理に携わる方々からご説明を伺うことができ、水道水源林からダムへの一連の流れを学び、水と森の関係性を実感しました。参加者からは、貴重な経験をすることができたという感想が多く聞けました。何よりも、水源を支えられている方々と直接お話しできたかけがえのない一日になりました。
本記事は参加した新卒1年目のメンバーからの寄稿となります。